電話:042-706-8766
〒194-0003 東京都町田市小川2-25-14
成瀬メディカルヴィレッジ 1階
駐車場完備(10台)

泌尿器科

前立腺肥大症

触診や超音波検査にて前立腺肥大症を評価後、漢方を含めた内服治療を開始し、同時に生活指導を行います。近年、前立腺肥大症に対する多種類の優れた薬が発売されているため、手術を必要とする方は少なくなっています。ただし内服治療で改善効果の乏しい方に対しては、信頼のおける医療機関に手術を依頼しています。現在、前立腺肥大症に対して開腹手術はほとんど行われなくなり、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)という内視鏡手術が一般的におこなわれています。また年齢的に手術が困難な方に対しては、尿道ステントの留置などを行う場合もあります。当院では前立腺肥大症に対する温熱療法やレーザーを使用した内視鏡手術は行っておりません。
泌尿器科IMAGE

尿路結石

尿路結石による急性疼痛発作の急患に対しても随時対応します。最新式のデジタルレントゲン装置にて、小さな結石も評価することができます。自然排石が困難な1cm以上の上部尿路(腎臓や上部尿管)結石に対しては、手術が適応となることがあります。一般的には外来通院によるESWL(体外衝撃波結石破砕術:衝撃波を体の外から照射し、体を切ることなく腎臓結石や尿管結石を破砕することができます)を施行しますが、当院には手術機器がないため、信頼のおける提携医療機関(町田市民病院、東京慈恵会医科大学附属病院、JR東京総合病院、昭和大学付属病院など)へ紹介させていただきます。ESWLにて破砕困難な場合には経尿道的腎尿管結石破砕術(TUL)、経皮的腎結石破砕術(PNL)といった内視鏡手術を併用します。大きな膀胱結石に対しては主にリソクラスト(結石破砕装置)を使用した経尿道的膀胱結石破砕術を行います。
泌尿器科IMAGE

細菌性膀胱炎

排尿時痛、頻尿、残尿感が膀胱炎の三大症状です。膀胱炎は女性に多く、ありふれた病気です。かかりつけのホームドクターで、抗生物質を処方してもらうだけで、ほとんどの場合は簡単に治癒するものですが、膀胱炎を繰り返しおこす一部の方には、がんや尿路結石などほかの原因の可能性があります。このような場合には泌尿器科専門医に相談していただくことをおすすめします。また、男性は基本的には膀胱炎をおこしません。男性の膀胱炎は、がんや尿路結石などの病気が原因で起こることがほとんどですので、男性の方で膀胱炎をおこされた時には、これらの病気があるかどうかを確認するためにも泌尿器科専門医を受診することをお勧めします。
泌尿器科IMAGE

慢性前立腺炎

慢性前立腺炎は、会陰部(陰嚢と肛門の間)、睾丸、下腹部に鈍痛があり、排尿時の不快感や射精時の痛みなど様々な症状をおこす病気です。長時間座った姿勢で仕事をするデスクワークの方や運転手さん、自転車・バイクに長時間乗る方に多いといわれています。日本人の6%がこのような症状を経験したことがあるといったデータもあります。決定的な治療法がないため抗菌薬をはじめとした治療になかなか効果がなく、あちこちの病院を点々とする方もかなりいらっしゃいます。当院ではこのような方に対して漢方をはじめとした薬物治療と生活指導などを行っています。
泌尿器科IMAGE
※写真はイメージです。、
@t、、、、、、、、、、

前立腺がん

前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA検査で異常値を認め、触診で前立腺がんが疑われる方に対して、当院では積極的に前立腺針生検を施行しています。また生検前にはMRIなどの画像診断を先行し、生検の陽性診断率(診断の精度)を高めます。当院では前立腺生検による身体的な苦痛を減らすため、仙骨硬膜外ブロック(局所麻酔)を施行後に、基本8箇所+αの生検を施行しています。当院の医師は、これまでに大学病院をはじめ、1000件以上の経験を有しています。予測される合併症にたいする予防方法などや対処方法も熟知しております。前立腺がんの診断がつくと、転移を有しない局所前立腺がん(Stage A~C)のうち低~中間リスク症例に対しては@開腹または腹腔鏡下前立腺全摘術や、内照射療法(ブラキセラピー)などの放射線療法の適応となります。また高リスク症例(悪性度が高い)に対しては,ホルモン療法併用高線量率組織内照射療法(HDR)などを行います。転移を有する症例には原則としてホルモン療法を行っています。ホルモン治療の効果が弱くなったホルモン抵抗性の症例に対してはドセタキセルなど抗がん剤を使用した全身化学療法を行っています。治療方法によって提携医療機関(町田市民病院、東京慈恵会医科大学附属病院、北里大学付属病院、昭和大学付属病院など)に紹介させていただきます。

膀胱がん

症状を伴わない肉眼的な血尿が主な症状です。一度でも肉眼的な血尿が認められた場合は必ず受診をしてください。表在性(がんの根が深くない腫瘍)の膀胱がんに対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)という内視鏡手術が原則で、膀胱内に多発している時や、再発例あるいは悪性度の高い方に対しては手術後に抗がん剤またはBCGの膀胱内注入療法を行い、再発防止をめざします。浸潤性(がんの根が深い腫瘍)膀胱がんに対しては原則的に膀胱全摘除術を行う必要があります。また悪性度の高い腫瘍に対しては手術療法だけでなく、全身化学療法と放射線療法を併用した集学的治療を行います。膀胱全摘後の尿路変向術は生活の質を十分に考慮し、患者さまと一緒に相談した上で回腸導管造設術、回腸代用膀胱形成術(stupor法)、Mainz pouch IIなどが施行されることもあります。手術、化学療法などは提携医療機関(町田市民病院、東京慈恵会医科大学附属病院、北里大学付属病院、昭和大学付属病院など)に紹介させていただきます。

腎細胞がん

近年画像診断技術の進歩により、検診などで偶発的に発見される初期の腎腫瘍が増えています。診断が確定したら、提携医療機関(町田市民病院、東京慈恵会医科大学附属病院、北里大学付属病院、昭和大学付属病院など)に紹介させていただいています。治療は、手術による摘出が原則で、大きさにもよりますが、開腹腎摘除術や、腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下腎部分切除術などが行われます。病気が進行した方や他に転移をした方に対しては、インターフェロン療法、IL-2(インターロイキン2)などの免疫療法やソラフェニブ、スニチニブなどの分子標的治療薬(がん細胞の増殖や転移に係る分子の働きを抑える薬)などを使用します。

腎盂尿管がん

肉眼的な血尿や検診で偶発的に発見されることが多い腫瘍です。治療は開腹または腹腔鏡を使用した腎尿管全摘術と膀胱部分切除術を原則としますが、悪性度の低い腫瘍や小さな腫瘍に対しては、相談の上で内視鏡による切除あるいは尿管部分切除術を行います。また悪性度の高い腫瘍に対しては手術後に多剤併用全身化学療法(M-VAC療法,MEC療法またはGC療法)、あるいは放射線治療を行い再発率の低下をめざします。

精巣腫瘍

精巣に痛みの無い硬い腫瘤に触れる事で来院される方が多い疾患です。エコー検査や腫瘍マーカー検査で、精巣腫瘍を疑った場合は、速やかに高位精巣摘除術(なるべく精巣から離れた所で精巣を摘出する手術)をします。転移のないstage Iの症例は経過観察となります。stage II 以上の症例に対しては全身化学療法と追加で後腹膜リンパ節郭清術(RPLND:転移しやすいリンパ節を摘除する手術)を行います。高位精巣摘除術を含めた、治療は提携医療機関(町田市民病院、東京慈恵会医科大学附属病院、北里大学付属病院、昭和大学付属病院など)に紹介させていただきます。